先入観を持たずにその日、その時の子どもの様子と向き合うことが大事
2023年入社
Y・Oさん
大阪府 | 学童 | 学童統括責任者
子どもたちの下校時間の管理は毎日徹底
Q.具体的な仕事内容を教えて下さい
通常、子どもたちが14時ごろから登校してくるので、それまでさまざまな事務作業を行っています。職員のシフト管理や、みんなに共有したい情報をまとめたり、子どもたちの遊びや活動の最新事例を調べたり、その内容は多岐に渡っています。
子どもたちが登校してくる前には、毎日15分〜20分のスタッフミーティングを行い、当日の役割分担などを確認します。
そして、最も重要なのが送り出し・お迎え時間の確認ですね。一人で帰宅する子どもは、指定された時間にこちらから送り出しをします。うっかり間違えると保護者に迷惑をかけるだけでなく、子どもたちを危険にさらすこともあるので、下校時間の管理は毎日徹底しています。
14時30分を過ぎると、低学年から順次、子どもたちが学童に登校してきます。そこからは、事務作業は一旦置いて、一支援員として子どもたちと過ごす時間です。ただ、統括責任者として子どもたちだけでなく、先生たちの配置に目を配ったり、先生方の体調にも気を配っています。
その瞬間の子どもの気持ちを汲み取って寄り添う
Q.仕事をする上で大切にしていることは?
当たり前ですが、子どもたちは一人ひとり違います。また、同じ子どもでも日によって様子が異なることがあります。昨日は元気いっぱいだった子どもが、今日は急に物静かで元気がないこともあります。毎日接する立場として、その日、その時の子どもの様子に“気づいてあげる”ことが大事だと思っています。
この年だから、この学年だからと、先入観で括らずに、その時、その瞬間の子どもの気持ちを汲み取り、何か困っている時は、解決できるように寄り添ってあげることを大切にしています。
Q.職場の雰囲気はいかがですか?
学童を利用しているのは圧倒的に1、2年生が多く、利用者56名のうちの半数を占めています。それに対してスタッフは全11名です。週に2日や、土曜日だけといった出勤をされる方もいます。平日の学童では、基本6名の職員でまわしています。
シフトづくりは、まるでパズルのようです。なるべく全員の希望を反映するようにしています。どうしても人手が足りなくて困る時は、会社が経営する他の学童からヘルプが来たり、時には本体からサポートが来ることもあります。そうした体制が整っているのも、大きな会社ならではと感じています。
出勤していない時の子どもたちの様子も、しっかりと共有できるように、スタッフとのコミュニケーションはとても大切にしています。スタッフ間で連絡ノートを共有し、子どもたちの様子で気になることや、必要事項は“ホウレンソウ”するようにしています。
何度も繰り返して伝えると、ある日突然できるようになる
Q.どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
子どもたちと接する中で、一度では伝わらないことを、何度も繰り返して言い聞かせることがあります。ただ、ふと気づくと言わなくていい日が来るんです。子どもたちの身につけたなと感じた時は、「言い続けてよかったな!」と思います。
特に、学童に通って来ている子どもたちの中には、特別な配慮が必要な子どもたちがいます。そうした子たちが何かを修得してくれたときには、信頼関係が築けたようで、言葉では言い表せない感情があふれます。
Q.どのような教育体制が取られていますか?
新人に関しては、会社側で準備している雇入れ時の研修を受けてもらう形になります。
その他に、うちの施設では月に一回、責任者である私との面談の時間をとっています。子どもたちを預かっている時間は、なかなかゆっくりと話せないので、面談の時に「困っていること」や「わからないこと」、「こんなことを改善したら」といった意見をヒアリングしています。
先生のタイプもいろいろあっていいのではと思っています。ハキハキした先生がいたり、ゆっくりした先生がいたり、いろいろな先生がいる方が子どもたちにとっても良いと思っています。なので、それぞれの個性やポジションを大事にしてもらえればと考えています。
誰もが負担なく働けるような仕組みづくりを
Q.仕事以外の時間は何をしていますか?
実は家が遠いので、普段は、なかなか家でゆっくりする時間が取れません。なので、休みの日は、なるべく家でゆっくり過ごすようにしています。よく、ドラマを一気見したりしてのんびりしています。
Q.有給休暇は取りやすいですか?
スタッフが十分足りていて、任せていても大丈夫そうなタイミングに、有給は取らせてもらっています。他の先生たちの希望をできるだけ優先しているので、自分の有給が若干後回しになることもあります。
ただ、私がずっとこの学童を担当しているかはわかりません。将来、誰かにここの主任をバトンタッチした時に、その方に負担がかかることがないような仕組みづくりは行っていかなくてはと思っています。
ずっと長く働きたいから母体がしっかりした会社を選択
Q.この会社に入社したきっかけはなんですか?
前職では、保育の仕事をしていました。およそ8年間の勤務の間、6・7年ぐらいは現場で保育を担当して、その後、組織内の移動で小規模保育園の主任を担当し、主に管理事務をさせていただきました。子どもたちはもちろん、職員の皆さんの管理という業務も経験させていただきました。
スキルアップを図るために転職を考えたのですが、これまで就学前の子どもたちが中心だったので、もっと幅広い世代の子どもたちと触れて経験を積んでみたいと思い、学童を選びました。
Q.入社前にこの会社に感じた魅力はどこですか?
転職エージェントを利用して会社を探しました。最初は、幼稚園や別の保育園を紹介してもらっていたのですが、エージェント会社の方から「学童という転職先もあるのでは?」と提案されたのがきっかけです。
また、ずっと長く働きたいと思っていたので、会社の母体がしっかりしているところがいいなと思っていました。テノ.コーポレーションは、枚方市だけでも5つの小学校で学童を運営しています。その他に、さまざまな事業も展開しています。長い目で見て自分のスキルアップが図れそうな会社だと思いました。
就職希望者へのメッセージを教えて下さい
この仕事に少しでも興味を持ってもらった段階で、きっと子どもが好きな方だと思います。保育園児と小学生では運動量やテンションも大分違います。子どもたちと思いっきり遊びたい!という方には、学童の教員はとても楽しい仕事だと思います。
もちろん、学童の仕事の基本は見守りですが、子どもとの信頼関係は遊びの中で生まれてくるものです。大いに遊んで、子どもたちと触れ合える素敵な仕事です。
放課後児童支援員を取るには一定の条件が必要ですが、仕事をやってみたいという人には、会社がさまざまな研修やサポートもしてくれます。
一日の仕事の流れ
10:00
出社
職員のシフト管理や行事計画など、事務作業を行う
14:00
スタッフミーティング
子どもたちが来る前に今日の役割分担をミーティング
14:20
清掃
子どもたちが来る前に環境を整える
14:30
登校
低学年から順番に登校してくる子どもたちを受け入れ
19:00
退社
子どもたちを無事に送り出してから退社